“呼吸器病”この手で発症・悪化を防ぐ

「変な話ですが、秋と冬は呼吸器系の病気の“もうけ時”ですね。患者さんが急増しますから」と言うのは、ある開業医。
 東京・新宿の「ハートリークリニック」の服部達也院長(呼吸器が専門)も言う。
「確かに、秋、冬は呼吸器関連の病気を発症したり、悪化させる患者さんが増えます。風邪、喘息咳(ぜんそくせき)喘息、結核、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などは特にそうです。理由はさまざまですが、気温・湿度の低下、夏の不摂生な生活による免疫力の低下、気圧の変動が大きく関係しています。気温が低くなると免疫力が低下します。湿度の低下は、喉や気道に影響を与え、菌やウイルスの侵入を容易にします。気圧の変動は、はっきりした理由は分かっていませんが、喘息などの発症率を高めるのです」
 具体的にどういう対策を講じればいいのかを、服部院長に聞いた。

●ヤバイ症状を知る
「呼吸器系の病気で、必ず医師の診断を受けるべきなのは、“2週間以上続く咳”です。市販薬でも対応できる風邪の場合、咳は長くても2週間もすれば治まります。完全に治らなくても症状は軽くなる。しかし、喘息や咳喘息の場合は、2週間経ってもよくはなりません。喘息というと、呼吸ができないくらい苦しい咳を想像されるかもしれませんが、病状が軽い段階では、そこまでひどくないケースもあります。ひどさで判断するより、どれくらい続いているかで判断してください」

●呼吸器系の専門医を受診する
“おかしいな”と思って病院を受診しても、それが専門外の医師なら不十分だ。重大病が見逃される恐れがある。
「かつてこんな例がありました。エックス線写真に影が写っていて、呼吸器系の医師なら明らかに分かる結核の患者さんでしたが、専門外の先生の診断は“軽い肺炎”でした。“何軒も開業医の先生に見てもらったけど、風邪という診断で、ここで初めて結核と診断された”と話された患者さんもいらっしゃいました。正確な診断を期すために、呼吸器系の専門医を受診してください。特に、結核、COPDなどは、専門医でないと分からないことも多いのです」

●2週間以上続く微熱に注意
「カラオケボックスや漫画喫茶の普及で近年増えている結核は、先に指摘したように秋以降に特に増えやすい。これは、最初、症状が分かりにくいケースが多いのですが、チェックポイントは“風邪薬を飲んでも効かない微熱”です。体のだるさがずっと続く場合も要注意。加えて、時々でも咳がコンコンでるようでしたら、すぐに専門医を受診してください」

●できる予防法
 発症してからあたふたしないために、予防に努めるのも手だ。
「気管と肺に確実に悪影響を与え、病気発症のリスクを高めるたばこはやめる。非喫煙者は喫煙者の近くに寄らない。そして、サプリメントもいいです。Lシステインやアスタキサンチンなどの抗酸化力をうたうものがお勧めです」


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